5月🎦映像作品
コロナの間にサブスクで見た映画やドラマを紹介していきたいと思います!
・アイフィールプリティ
・半落ち
舞台は1968年の東ヨーロッパのとある国の寂れた高級ホテル。
このホテルを訪れたある作家は、移民からこのホテルのオーナーにまでのし上がったゼロ・ムスタファと出会い、彼からこの国でここまでの富豪となった話を聞くのだった。
時代は1932年、ヨーロッパの様々なホテルで下働きをしたゼロは、誰もが憧れる高級ホテル、ホテルブダペストのベルボーイになった。
このホテルには「金髪の年老いた裕福な女性」を相手に行き届いたサービスを提供するとともに、飢えていた彼女たちを満足させることで、人気を博したグスタヴ・Hがいまた。
彼の虜になっていた老婦人の1人マダム・Dはグスタヴに、「もう二度と会えない気がする」という言葉を残し、ホテルを後にするのだ。
しばらくして、グスタヴは彼女の死を新聞で知り、慌ててゼロとともに彼女の邸宅のあるルッツに向かう。
ルッツへの車内で、移民としての通行証しか持たないゼロは軍に拘束されてしまいそうになるが、軍の幹部がホテルの客だったため、事なきを得る。
ルッツの邸宅には、マダムの大勢の親戚が集まり、遺言執行人である弁護士の言葉に耳を傾けていた。膨大な遺言には、息子に遺産を譲るほか、マダムの所有するびしゅつ品の中で1番価値のある絵画をグスタヴに譲ると最新の遺言に書かれており、グスタヴ・ゼロとマダムの長男・私設探偵の間で、殴り合いになる。
マダムの執事の協力で、その絵画を別の絵画とすり替え持ち出すことに成功したグスタヴたちは長男たちから追われることとなる。
グスタヴはゼロにこの遺産相続ことを黙っている代わりに、わずかな手数料の支払いとグスタヴの死後グスタヴの全財産を遺贈するという約束を取り付けたのだ。
グスタヴはと長男の遺産をめぐる戦いはどうなったのか、そしてゼロはどのようにしてこのホテルのオーナーになったのか。。。
歴史的なストーリーがパロディされており、重苦しくもコメディタッチに描かれている。
歴史背景を知っていたほうが、何倍も楽しいだろう。
時間軸も3つ+現在が存在するが、ホテルの栄華な時代と古びた時代の様相とがうまく描き分けられており、物語に入り込みやすくかつ分かりやすくなっている。
・アイフィールプリティ
主人公のレネーは化粧品会社ルクレア社のネット部門を担当するぽっちゃり体系な自分に自信のない女性。アジア人街の地下にある小さくて暗いオフィスを抜け出して、ルクレア本社の受付で働きたいが、全く自分に自信が持てない模様。
そんなとき初めて行ったスポーツジムでマシンから転げ落ち、頭を強く打ったレネーは気が付くと、自分が憧れていたようなとてもスリムで美しい女性になったと錯覚してしまう。
自分が憧れるボディーを手に入れたレネーは自信を取り戻し、受付嬢に応募する。
レネーの体型を見た会社の人はレネーを不採用にしようとするが、彼女は持ち前の明るさと人当たりの良さで合格し、見事に受付嬢の仕事をこなしてみせます。
自分からナンパするようになり、仕事でも受付嬢の仕事を超え商品の意見まで求められるようになった彼女の人生は順調のようで、一方彼女の自信満々な言動から昔からの友人たちは距離を置くようになります。。。
彼女はもともと、美しくなれば人生うまくいくと思い込んでいる外見主義な面がありますが、元から仕事の一環でもあるメイクの研究にもオシャレにも熱心でした。
彼女に起きた美女に見えるという’魔法’は彼女自身にしか現れず、周りの人から見ると明るく積極的な性格になっただけ。
そして演じる女優もレネーの脳内にモデル美女が登場するかと思ったら、最初からぽっちゃりレネー役のエイミー・シュマーさんが、内気なレネーも自信満々レネーも見事に演じ分けてらっしゃいます。
自分の魅力を理解し自信を高める一方で生まれる弊害が、等身大の女性が描かれていると思います。
誰しもコンプレックスを持っていて、それとうまく付き合うのも、克服するのも、自分の行動1つであり、それによって他人からの見られ方も変わり、またその結果自分の言動もかわってくるということが伝わってくる映画でした。
・半落ち
友人からお勧めしてもらった映画。
県警捜査一課強行犯係指導官、志木和正警視はとある朝、元警察官梶聡一郎がアルツハイマー病に侵された妻の啓子を殺害したと出頭したことを聞き、事情聴取を担当することになった。梶は動機を正直に話し「完落ち」かと思われたが、殺害されてから出頭するまでの空白の二日間については一切供述をしなかった。
捜査を進めていくうちに、梶はその二日間、歌舞伎町に行ったり、新幹線の乗り場にいたり、また梶の自宅には奇妙な「人間五十年」と書かれた張り紙が貼られているといったことが発覚した。警察は保身のために、嘘の供述をさせるように志木に指示する。
検察は事件の解明のためには警察内部の情報を掴むべきだと考え動き出したが、同じ時期に上位捜査機関である検察の人間が、下位組織の警察に逮捕されるという事件が起き、検察と警察で、嘘の供述の黙認という取引が行われる。
時間がたち、裁判官の藤林圭吾はこの事件の担当になり、懲役4年という短い求刑をする。
そして志木はついに「人間五十年」の真相を解明することになる。。。
というストーリーです。
ものすごく重いし、考えさせられます。
アルツハイマーの妻を殺すこと
警察と検察の汚職と保身
嘱託殺人
その他最後の秘密の内容も。
時間と心に余裕がある人が、余裕あるときに見てください。
主演に寺尾聰、志木役に柴田恭兵、梶のアルツハイマーの妻に原田美枝子、検事正役に西田敏行、刑務官に笹野高史、そして後半の重要な役どころに高橋一生と、キャスト人もとにかく豪華です。
原作の小説も人気みたいですが、私はまだ読めてません。
読まれた方ぜひ感想ください。
緊急事態宣言や自主的自粛がつづくとサブスクで見られるもののレポが続きそう。。。
本当は舞台見に行って記事上げたりもしたいんですよ。。。
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